モード(旋法)とは?7つの教会旋法を解説
アイオニアン、ドリアン、フリジアン、リディアン、ミクソリディアン、エオリアン、ロクリアンの7つの教会旋法を初心者向けに解説します。
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モード(旋法)とは
モード(Mode)または旋法とは、西洋音楽における音の並べ方のパターンです。日本語では「旋法」とも呼びますが、現代では「モード」という英語表現がよく使われます。
最もよく知られるモードは**メジャースケール(アイオニアン)とナチュラルマイナースケール(エオリアン)**ですが、実際には7つの「教会旋法」が存在します。
7つの教会旋法の一覧
| # | モード名 | 別名 | 雰囲気 |
|---|---|---|---|
| 1 | アイオニアン | メジャースケール | 明るく安定 |
| 2 | ドリアン | — | 少し暗いが躍動感 |
| 3 | フリジアン | — | 異国情緒・スペイン風 |
| 4 | リディアン | — | 夢見るような浮遊感 |
| 5 | ミクソリディアン | — | メジャーよりブルージー |
| 6 | エオリアン | ナチュラルマイナー | 切ない・哀愁 |
| 7 | ロクリアン | — | 不安定・実用例少ない |
モードの仕組み
モードを理解する最も直感的な方法は、Cメジャースケール(白鍵)を基準に考えることです。
Cメジャースケール: C D E F G A B C
この白鍵を使いながら、起点の音を変えるだけで7つのモードが生まれます。
| 起点 | モード名 | 音の並び |
|---|---|---|
| C から | アイオニアン | C D E F G A B |
| D から | ドリアン | D E F G A B C |
| E から | フリジアン | E F G A B C D |
| F から | リディアン | F G A B C D E |
| G から | ミクソリディアン | G A B C D E F |
| A から | エオリアン | A B C D E F G |
| B から | ロクリアン | B C D E F G A |
各モードの特徴
アイオニアン(Ionian)= メジャースケール
最も基本的なモード。明るく、安定感がある。ポップスやクラシックの大部分に使われています。
インターバル: 全全半全全全半
半音位置: 3-4番目と7-8番目の間
ドリアン(Dorian)
マイナースケールに似ていますが、**6番目の音が半音高い(長6度)**のが特徴です。これにより、マイナーの暗さを持ちながらも明るさと躍動感が加わります。
インターバル: 全半全全全半全
代表曲: So What(Miles Davis)、Oye Como Va(Santana)
使いどころ: ジャズ・ファンク・フュージョン。マイナーキーだが明るく感じさせたいとき。
フリジアン(Phrygian)
マイナースケールに似ていますが、**2番目の音が半音しか上がらない(短2度)**のが最大の特徴。この「♭2」が強烈な異国情緒・緊張感を生みます。
インターバル: 半全全全半全全
代表曲: White Wedding(Billy Idol)、フラメンコ音楽全般
使いどころ: スペイン・中東・北アフリカ的な音楽表現。エキゾチックな雰囲気を出したいとき。
リディアン(Lydian)
メジャースケールに似ていますが、**4番目の音が半音高い(増4度)**なのが特徴。この「#4」が夢見るような、幻想的な浮遊感を生みます。
インターバル: 全全全半全全半
代表曲: ザ・シンプソンズのテーマ、ジョン・ウィリアムズの映画音楽
使いどころ: 映画音楽・アニメ・ドリーミーなポップス。
ミクソリディアン(Mixolydian)
メジャースケールに似ていますが、**7番目の音が半音低い(短7度)**のが特徴。この「♭7」がブルージーで渋い響きを作り出します。
インターバル: 全全半全全半全
代表曲: Sweet Home Alabama(Lynyrd Skynyrd)、Norwegian Wood(Beatles)
使いどころ: ブルース・ロック・カントリー。支配的・力強い響きを出したいとき。
エオリアン(Aeolian)= ナチュラルマイナー
最も使われるマイナーモード。切ない・哀愁がある。ポップス・ロック・クラシックで広く使用。
インターバル: 全半全全半全全
代表曲: Stairway to Heaven(Led Zeppelin)、クラシック小品多数
ロクリアン(Locrian)
最も不安定なモード。短2度と減5度という「二重の不安定さ」を持ちます。実用例は少なく、アバンギャルドな音楽に限られることが多い。
インターバル: 半全全半全全全
代表曲: YYZ(Rush)の一部、プログレッシブロック
「平行モード」と「主音モード」
モードの理解には2つのアプローチがあります。
平行モード(Parallel Mode)
同じルート音から始め、インターバルだけを変える方法。
- C アイオニアン(Cメジャー)
- C ドリアン(CからドリアンのインターバルでCから始める)
- C フリジアン(Cから始めるフリジアン)
主音モード(Relative Mode)
「このモードはどのメジャーキーのN番目から始まるか」で捉える方法。
- C アイオニアン = C メジャーキーの1番目から
- D ドリアン = C メジャーキーの2番目から(白鍵をDから弾く)
まとめ
モードは「音の並び方の7つのパターン」です。最初はアイオニアン(メジャー)とエオリアン(マイナー)をしっかり聴き比べ、その後ドリアンとミクソリディアンへ進むのがおすすめです。
モード辞典ツールで実際に音を聴きながら、それぞれの旋法の個性を耳で確かめてみてください。